谺する愛
最後の確認は令子である。
もう一度令子の心を確認した。
「令子ちゃん、本当に山に行って学校へ通えるの。
友達もみんな知らない人なのよ。」
「お母さん大丈夫だよ。若し我慢出来ないことがあったら
戻って来ようよ。私は小森おじさんが好きだよ。」と
迷いもなく言い切った。
その言葉に、真知子は、小森との山の生活を決断した。
母子の生活に疲れていた真知子は
小森の愛に縋る想いで決断した。
数え切れない不安を乗り越えて
小森の愛を信じた。