谺する愛
そう言う小森の蒼白な顔から涙が止め処なく流れた。
「お父さん、どうしたの・・そんな顔して
ねえ・・・どうしたの。 黙って居たって
解らないじゃないの。
ねえ・・・
何を言われてもびっくりしないよ。だから話してよ。」
真知子は縋りつきながら小森の体を揺すった。
それでも考え込んだ小森は話そうとしなかった。
暫くして小森は先ほどの手紙をテーブルに
置きながら話し始めた。
「お母さん、今夜は、お酒は飲まないよ。」
青ざめた表情はまだ顔に残って居る。
深刻な表情をした小森が手紙を開き始めた。