谺する愛



「お母さんと令子にもう一度言いたい。


お父さんの気持ちは、変わらないんだ。


明日、茂木の港に行って話をして来るからな。


留守を護って貰えないか。」


そう言って小森は、

死んだと思って居た奥様と、

ふたりの息子に会いに行った。



戦争の悲惨さは、想像以上の傷あとが今も残って居る。


小森は家族を連れて、今のモンゴルに、


移民して、鉄道職員として働いて居た。




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