谺する愛
戦争が激しくなり、モンゴルの地から
兵隊となって小森は戦地へ行った。
終戦後、2年かけて家族を探し廻ったが、
消息は掴めない。
小森は諦めて本土に帰って来たのだ。
死んだと想った家族が生きて帰って来たのだ。
考えに考えても応えはでないが、
帰って来た家族に会って、
真知子と令子との生活を話さなければならなかった。
息子と前妻の景子の生き方も考えなければならない。
次の日に景子と息子が居る港へと向かった。