プレゼントは・・・おにいちゃん!!?
卵を割って、
さいばしで溶いているとき、
急に敦志が
「なんかさあー、
俺ら新婚みたいじゃね?」
なんて言うもんだから、
「確かにそうかもね」って思いながら、
笑っている自分がいた。
「唯ー。」
「なに?」
「マジ、俺腹減った。まだ?」
「まだ。今から卵焼くんだけど・・・」
「おっせーなあ・・・。
じゃ、俺も手伝うかな♪」
敦志はあたしの手にあった
とき卵いりのボールを、
さっと取り上げ、
手慣れた手つきで
きれいに焼き上げた。
そのとき、
敦志の大きい手があたしの手に触れ、
なぜだかドキッとした。
やっぱり男の人の手は、大きい。
あたしの手は、
普通の女の子よりは大きいけど、
敦志のほうがずっと大きかった。