プレゼントは・・・おにいちゃん!!?
「急に横来ないでよ~!
びっくりするって」
「そーか、ゴメンなあ。
じゃ、俺手伝うから!
したらすぐ終わるだろ?」
手を合わせて笑いながら謝る。
頬に触れなくても、
熱いのが分かる。
「それは助かるけど・・・
そんなに行きたいの?」
「今年さっ、海まだ
行ってねーんだよな。
花火でもすっか?」
「うん、花火しよっ!」
わあい、
たのしみっ!!
「ま、唯と思い出作りたいって
ゆー気持ちもあるんだけどさ。」
敦志は、ちょっと
悲しそうな笑顔を見せたことに、
あたしは気付かなかった。
「なに、それ。
思い出ったって、まだ
これからもいっぱい作れるでしょ?」
「あ、そーだったな。」
このとき、早く気付いてれば、
今更こんなことには
なっていなかったかもしれない。
「ヘンな敦志。」