プレゼントは・・・おにいちゃん!!?
きっと、俺のことなんて
お兄ちゃんとしてしか
唯の視界には入ってないんだろうな。
そんなこと考えると、
思わずため息がこぼれる。
「・・・・はーっ・・・・。」
最初は、ただのやかましい女だとしか
思ってなかったけど。
なんでか知らないうちに、
アイツのことを妹として
見れなくなっていている自分がいた。
こんな俺の気持ち、
唯には迷惑だよな。
でもー・・・・・・
「・・・・好きだ」
そう、言葉に出すと、
唯に対する想いが、溢れてくる。
ドタドタっ・・・
唯が、階段を
かけ上がってくる音が聞こえる。
ドタドタ・・・ッ
その音が近づくにつれ、
俺はまた唯への気持ちを
自分の胸の奥へを押し込めた。