プレゼントは・・・おにいちゃん!!?
そんなことを
考えているうちに、
曲はもう終盤にさしかかっていた。
"好き、だなんて
口にできないけど
あなたのためなら
言えそうな気がする
ううん、今だったら言えるわ"
「なあ、唯」
ずっと黙りこくっていた
敦志が、口を開けた。
「なあに?」
「・・・・」
「敦志?」
敦志は、何も言わないで、
ただ、あたしを見つめている。
「・・・・・・唯」
ゆっくりと、近づいてくる敦志。