プレゼントは・・・おにいちゃん!!?
あたしは、目を反らせずにいた。
敦志の、瞳に見とれるように、
動きもとれずにいた。
「・・・・唯」
「・・・・・・・・・・敦志」
お互いの名前を呼びあった後、
自然と恋人同士のように
重なり合った、唇。
ああ、これがキスか。
「幸せだな」、って感じる。
・・・敦志だからかな?
さっき抱きしめられたとき、
体中に悪寒が走った。
「何されるんだろう」
「怖い」
って。
でも・・・キスは違う。
敦志の優しい性格を表してるような、
とても優しいキス。