愛してる。 〜愛してる。とか言わないで☆続編☆〜
毎日、毎日先帰っててとか…



怪しい。



怪しすぎる。



「楓…一体何やってんのかな」



妄想はどんどん膨らんでいく。



「尾行でもしてみれば?」


那美は鏡を見ながらマスカラを塗っている。



「尾行…?」



目を生き生きさせた私と目が合った瞬間、那美の表情は少し後悔の表情に変わっていった。


「明日、楓の後をつけてみよう!」


那美は顔を引きつらせて、またため息をついた。


尾行という言葉に何となくワクワクしながら家に帰って、1人冷静になると…


「ていうか…なんで私が楓を追いかけなきゃならないの?」



自分の部屋で大きな独り言を言いながらベッドの上を転がった。



いっつも私にひっついて、私の後ろついて来てたくせに…



頼ればいつだってあの部屋で話聞いてくれたのに。


彼女にしちゃうともうどうでもよくなっちゃうのかな?


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