愛してる。 〜愛してる。とか言わないで☆続編☆〜
尾行作戦
「今日も先帰ってて」



やや聞き飽きてきたこの言葉。



「よし!行くよ!」



私は那美の袖をつかんだ。


「なんで私まで…」



那美は本当に迷惑そうな顔をしているが、私はもうそれどころじゃない。



楓しか目に入ってない。


「大体さぁ、家目の前なんだから直接聞けるでしょ?夜とかぁ」



那美はまだこの尾行に納得してない様子でだるそうについてくる。



「だって…聞いてそのまま別れ話になんてなっちゃったら…」



「絶対ない。あるわけない。ハイ、解決!さ、帰ろう」


私を置いて歩き出した那美の後ろ姿を見ながらつぶやいた。



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