《詩集》螺旋階段

ふたご

『ふたご』


積もり続ける劣等感
隠しきれない優越感
見ないふりして手を繋いでた

ずっと隣で触れ合いながら
顔も中身も似てるのに
気付けば違いを探す日々

ほどけた指先
赤い爪痕

星が落ちてく夜の片隅で
突き放したのは一体どっち

二人で一人
二つで一対

寒空の下
背中合わせの僕らはひとつ

どちらが欠けても消えてしまうよ

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