私は立派な楠に腰掛けて。

私が最後にここへ戻ってきたように、あの子も最後にここに来ると良い。私が生涯縛られて暮らしたように、あの子も縛られていると良い。同じだけの孤独を感じ、それ以上の満足感と幸福感に包まれていると良い。

私は立派な楠に腰掛けて、幼い記憶をたどりながらそっと目を閉じた。

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