毒舌とうさぎ




「なにしてんだ?お前」




あの弱々しい体と怯えた目でまた俺を見ていた



「ここは俺の憩いのゾーン。略してIZだぞ
お前も癒されるか?」



彼女は喋るわけでもなく首を振るわけでもなく



ただただ怯えていた




そんなに俺って怖いのか?



そんなはずはないと心に押し付けまた俺は彼女に優しく声をかける




「一人だとつまんないっしょ?
楽とか言う前に人と関わってからそうしろよ」



俺はせっかくの高校生活を一人で過ごすのはもったいないと思った



だからこそ彼女を一人にしたくなかった




がしかし




彼女はまだ喋るわけでもなく首を振るわけでもなく





怯えていた




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