毒舌とうさぎ
考えているのか
落ち込んでいるのかわからない
しかししばらくすると彼女は言う
「私に友達が出来てもみんな私に期待しないもん」
何が言いたいのかわからなかった
不思議と彼女は微笑んでいるように見えた
「なんだそれ?誰も最初から人に期待なんてしないぞ?」
「最初はね?うん。誰も期待しないよ?
でもその次の日、その次の日
私は徐々に人の期待を裏切ることにしかならないの
そういう経験しかない」
「よくわかんねーけど何が言いたいの?」
「もういいの。一人が楽」
それが答えには絶対なっていないが
俺はそれがなんだかものすごく腹が立った
「なんだその被害妄想は
みんな敵かよ」
「そんなんじゃないよ」
「そうじゃなきゃお前は一人になろうなんて思わねーだろ?
どこをどう思えばお前の答えになるかなんてめんどくせー!
一人になりたいなら俺はお前の前から二度と顔出さねーよ
だからお前もどっかいけ!」
俺はかなり口を悪く言うと
彼女は
急に泣きっ面を見せて
俺の腕をガシッと掴んだ
「一人にせんで〜〜!」