毒舌とうさぎ
俺は何秒栗原を見ただろうか
何秒見ようが栗原だ
本当に昨日といい今日といい突然現れるな
俺は素通りをしようと考えた
しかしなぜだろうか
俺はあの時、体育館で栗原を見た時のような好奇心が湧いた
なぜなら俺は初めて見たからだ
彼女が嬉しそうに笑っているところを
何に笑ってるんだ?
いたずらしたい
困らせたい
怒った顔を見てみたい
いろんな好奇心が重なって俺は栗原の元へ忍び足で行く
「わぁ!!」
と俺は大きな声を栗原の耳元に向かって吐いた
すると声にも出さず栗原はいつも通り体をビクッとさせた
その後に振り返った栗原は俺の顔を見てまた驚く
どうしてここにいるの?
と言わんばかりの目だがそれはこっちのセリフだ
「いやー寝坊しちゃってさー
急いでたら暑くなっちゃってスーパーに入ったらお前がいてびっくりしたわ」
「…そう、なんだ」
まだ唖然としている栗原の心境を無視して話を続ける
「栗原はなんでここにいるんだ?
寝坊だろ?俺と仲間だな」
「……うん」
やっぱ栗原も寝坊か
"同士よ"!!
これから"どうしよ"
(*゚Д゚)<なんてことしてくれた