毒舌とうさぎ




職員室の前に立つ



栗原はそこで止まっていたので俺がノックして職員室に入る



「失礼しまーす」


職員室の中は涼しかった


俺はダルさと疲れが吹っ飛んだようにクーラーの冷気で元気になる



「うわーすずしー!」


遅刻した反省の色なしで俺は言う



先生が何人かこちらを見るが1人の先生が「あーあーどうもどうも」という声が聞こえた



するといつも全校集会とかで前に立って長々と話している校長の姿を見かけた



白髪で七三分けのスーツ着たおじちゃんだ



その校長が俺らの前に立った



「今日は君たち午前の授業を遅刻してしまったらしいね」


俺はこくりと首を縦に振る



すると妙な笑みを浮かべ校長は言った



「この学校はね、遅刻をしたものには
罰としてあることをしてもらう約束になってるんだよ」



ためた校長の言葉は俺の唾を飲ませた



「その罰は」







「二人三脚草むしり!」








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