毒舌とうさぎ




職員室へ着く前に聞いておきたかったことがある


「なあ、お前なんでそんなに弱いんだ?」


超どストレートで聞いた


俺は我慢というか言いたいこととか気になることは全部言ってしまう癖がある



それでデリカシーのかけらもないと言われ続けたが後々モヤモヤすることがないからいいんじゃね?って思う



栗原はピタッと足を止めて



目線は下げたまま顔だけをこちらに向けた



「わかんない」


ここまで弱々しいかってほどの声で言ってきた



今までの話を聞いてるときっと住んでいたところの方言で小学校か中学校の頃にいじめられたと俺は思っている


あのIZで聞いた


《一人にせんで〜〜!》



ということ、


あとは期待を裏切るとかなんとか言ってたなー
そこはどうでもいいや





「多分お前も生まれた場所とか事情とかあると思う
けど、そんなことも笑い話に出来れば最高じゃねーか?」


3秒くらい固まってから栗原はまた下を向いて


「確かにね」



ずっとずっとずっとずっと



ずーーーーっと下向いてて




なんかムカつく!!



「お前な!人と喋るときは目見て喋れよ!」


俺は栗原の顎を雑に上に上げた
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