毒舌とうさぎ
俺は1人で立ち止まっていた
ん?1人?
そういえばと思って隣を見てみると
おどおどしながら俺を見ているやつ
「なんだよ、」
俺は栗原に対してガンをつけるかのように睨む
「け、けんか?」
「いや?俺が悪いから後で謝る」
栗原は何も答えずにトコトコと歩き出した
「あ、こら!先に歩いてんじゃねーぞ」
何も返事しないまま流されたことに腹が立った俺は
栗原の頭をガシッと掴み
こちらに顔を向けさせる
栗原の顔を見てみると
長い前髪に隠れていた目がかすかに見える
心なしか泣いてるように見えた
「は!?なんで泣いてるの?」
俺は一応心配した顔をして栗原を見る