毒舌とうさぎ
栗原はまた顔を元に戻して
歩くスピードを速めた
「待て待て!なんで泣いてんだよ!」
俺は栗原の肩を掴み足を止める
泣くような場面あったか!?
栗原はその場で立ち止まりこう言った
「けんかとか怖くて…
ごめんなさい、私のせいで……」
………そんだけかよ!!!
「泣きてーのはこっちだわ!
お前のせいでもなくて俺のせいなの!
わかる?俺がお前にちょっかいかけてたからこうなったの!」
「でも、」
「うるせーな!おまえのせいじゃねーっつってんだろ!
泣き止めよ!」
華奢なうえに泣き虫かよ
忙しいやつだな
「……うん」
「ほら、ティッシュやるから」
俺がティッシュを常備してるのは
早希と学校で♡♡♡する時に必須だからである
そのティッシュがいい感じに役に立った
「ありがと…ございます」
栗原はティッシュで目をこすり
そのまままた歩き続けた