Dream*Voice




『ハァ.......ど、どうでしょうか。』



大きく息を吐き、みんなに問いかける。






久しぶりにあの曲を歌って、ドキドキしたし、両親のことも思い出したけど、何故か、大夢君と目が合い、安心して歌えた。



「この曲.....」



大夢君が呟いた。




『え?どうしたの?』



「いや。何でもない。」



何か考えているような大夢君に疑問に思いつつ、紗記のほうをたらっとみたら、泣いている紗記。




『えっっ??ちょ、どうしたの??』




「紗記ね、その曲の主人公の悲しさがなんか、こう、心にひびいてきて、気づいたら、涙が出てた。しかも、美音の歌声を初めて聞けて、嬉しかった。」





素直にうれしかった。


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