Dream*Voice
トラウマだったこの声を褒めてくれて、感動してくれて、少しだけ、自分の声に自信が持てた。
紗記が泣きやんだとき、残り時間10分の電話がなった。
「じゃあ、時間もあれだし、連絡先交換しようよ!!」
「そうだな!」
里奈ちゃんの言葉に隼人くんが賛成する。
皆と連絡先を交換してから、その日はお開きになった。
「じゃあね~美音~」
『うん!バイバイ~』
空はすっかり真っ暗になっていて、
五月といえど、夜は少し肌寒かった。
『早く帰ろっっ』
少し早足で歩いた。