情熱のメロディ
(3)
初めて足を踏み入れる王家のプライベートな空間――カイの私室。
アリアの家や部屋もそれなりに広いけれど、カイの部屋はもっと広い。想像していたよりもシンプルな家具と必要最低限のものしか置いていないせいでそう見えるのかもしれない。
カイはアリアをそっとベッドに座らせ、その隣に自分も腰を下ろす。
ふかふかのベッドは2人が座ると少し沈み込み、アリアの鼓動も一緒に弾んだ。
カイはゆっくりと顔を近づけてきて、アリアも目を瞑る。そのまま唇が触れて、カイの大きな手で頬をなぞられ、そして……カイの舌先がアリアの引き結んだ唇をツッとなぞった。
「舌……出して?」
カイが唇を触れさせたまま言い、アリアは恐る恐る唇を開き、舌を出す。すると、カイのそれがアリアの口内に入ってきて、ゆっくりと中を探っていく。
カイの舌は熱くて、まだ迷うように動く――くすぐったいような感覚、でも、生々しい行為にぞくりとアリアの背筋が粟立つ。
「ん……」
くちゅ、と水音がしてアリアの吐息が2人の唇の間から漏れ出たとき、アリアの肩に触れていたカイの手がピクリと動いた。
唇が離れ、カイと見つめ合う。カイの瞳の奥には今まで見たことがないくらい熱い炎が宿っていて、アリアは身震いした。
アリアの家や部屋もそれなりに広いけれど、カイの部屋はもっと広い。想像していたよりもシンプルな家具と必要最低限のものしか置いていないせいでそう見えるのかもしれない。
カイはアリアをそっとベッドに座らせ、その隣に自分も腰を下ろす。
ふかふかのベッドは2人が座ると少し沈み込み、アリアの鼓動も一緒に弾んだ。
カイはゆっくりと顔を近づけてきて、アリアも目を瞑る。そのまま唇が触れて、カイの大きな手で頬をなぞられ、そして……カイの舌先がアリアの引き結んだ唇をツッとなぞった。
「舌……出して?」
カイが唇を触れさせたまま言い、アリアは恐る恐る唇を開き、舌を出す。すると、カイのそれがアリアの口内に入ってきて、ゆっくりと中を探っていく。
カイの舌は熱くて、まだ迷うように動く――くすぐったいような感覚、でも、生々しい行為にぞくりとアリアの背筋が粟立つ。
「ん……」
くちゅ、と水音がしてアリアの吐息が2人の唇の間から漏れ出たとき、アリアの肩に触れていたカイの手がピクリと動いた。
唇が離れ、カイと見つめ合う。カイの瞳の奥には今まで見たことがないくらい熱い炎が宿っていて、アリアは身震いした。