彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
目を細める諒。


太陽の光が川の流れに反射して、揺れる水面がキラキラと輝いている。


「確かに懐かしいな」


俺も諒に同意する。


何度でも足を運んでいる場所だけれど、こうして4人で来ると懐かしさが湧いてきた。


思わず隣にいる薫子の手を握る。


薫子の記憶の中にもこの河川敷は存在している。


みんな、同じ記憶をもってここに立っている。


「諒がね」


薫子が楽しそうに口を開いた。


「諒がね、この河川敷を全力で走ったの」


そう言い、綺麗に舗装されている河川敷の道を指さした。


「そうだっけ?」


諒は首を傾げる。
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