彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
ギィ……。
新しい扉は重たく、少し音を立てながら内側へ開いた。
まるで俺が今来る事を知っていたかのように、目の前に立っていた店長の男が「待っていましたよ」と、笑顔を向けた。
「秋匡(アキマサ)さん。こんにちは」
俺は後ろ手にドアを閉めながら、もう顔見知りとなっている秋匡さんに頭を下げた。
「こんにちは、燈里君。君が注文した商品はちゃんと出来上がっているよ」
そう言い、俺を店内へと案内してくれる。
店の中には透明ケースに入れられている人間のパーツがいくつも整然と並べられている。
棚にはホコリ1つなく、無表情の人形の顔が俺を見つめているようだった。
俺はこの莫大な顔の中から見つけたんだ。
結音にそっくりな、彼女を……。
新しい扉は重たく、少し音を立てながら内側へ開いた。
まるで俺が今来る事を知っていたかのように、目の前に立っていた店長の男が「待っていましたよ」と、笑顔を向けた。
「秋匡(アキマサ)さん。こんにちは」
俺は後ろ手にドアを閉めながら、もう顔見知りとなっている秋匡さんに頭を下げた。
「こんにちは、燈里君。君が注文した商品はちゃんと出来上がっているよ」
そう言い、俺を店内へと案内してくれる。
店の中には透明ケースに入れられている人間のパーツがいくつも整然と並べられている。
棚にはホコリ1つなく、無表情の人形の顔が俺を見つめているようだった。
俺はこの莫大な顔の中から見つけたんだ。
結音にそっくりな、彼女を……。