彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
結音はいつ目覚めるんだろうか?


もしかしたら、もう目覚めないんじゃないだろうか?


そんな不安と俺は常に隣り合わせだったんだ。


正直……もう限界だった。


来る日も来る日も祈り続け、真っ暗な闇に吸い込まれないように自分を保つことで精いっぱいだった。


心はとっくの前に疲れていたんだ。


だから、俺は必死で『ドールハウス』を探したんだ。


実際にあるかどうかもわからないショップを。


探し続けて1ッか月がたった時、偶然シャッター商店街を通りかかった。


昔よく遊んだ懐かしい記憶に導かれるようにして。


そして見つけたんだ。


国匡さんのショップを。
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