彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
結音の変わりなんて存在しない。
存在しないとちゃんとわかっている。
それでも考えてしまうんだ。
もしも付き合っていたのが薫子なら……なんてことを。
こんな自分を、俺は最低なヤツだと思う。
この考えは絶対に口に出す事もできない。
「ねぇ燈里。そこまで悩むのなら、あの人形捨てた方がいいと思う」
俺がずっと無言でうつむいていたからか、美奈はそう言ってきた。
「え?」
「あの人形を持っているのなんて、やっぱり普通じゃないと思う」
美奈は真っ直ぐ俺の目を見てそう言った。
あぁ。
そう言う事か。
存在しないとちゃんとわかっている。
それでも考えてしまうんだ。
もしも付き合っていたのが薫子なら……なんてことを。
こんな自分を、俺は最低なヤツだと思う。
この考えは絶対に口に出す事もできない。
「ねぇ燈里。そこまで悩むのなら、あの人形捨てた方がいいと思う」
俺がずっと無言でうつむいていたからか、美奈はそう言ってきた。
「え?」
「あの人形を持っているのなんて、やっぱり普通じゃないと思う」
美奈は真っ直ぐ俺の目を見てそう言った。
あぁ。
そう言う事か。