彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
商店街から出ると太陽は真上くらいの位置にあった。


丁度お昼くらいか。


今から学校へ行く事もできる。


そして美奈から噂の信憑性を聞く事もできる。


でも……俺は薫子の方へ向いた。


薫子と一緒に学校へ行く事は出来ない。


どっちにしても一度家に帰る必要がある。


それに、少し休みたかった。


ショップがないというショックが大きく、精神的に随分疲れてしまったのだ。


「帰ろう。薫子」


そう言い、手を差し出す。


薫子は嬉しそうに俺の手を握り返してきた。
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