彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
学校へ
一旦家に戻った俺は1時間ほど休憩して昼食をとり、そして家を出た。


今度はちゃんと制服に学生鞄を持っている。


朝家を出たときから数時間しか経過していないのに、俺の心は灰色になっていた。


ショップがない。


国匡さんと連絡が取れない。


それが大きな不安になっていた。


時間のずれた校舎はシンと静まり返っていた。


俺は携帯電話で時計を確認する。


今は午後の授業が始まって30分くらいたっている頃だ。


足早に教室へと向かうと自分の足音がやけに大きく廊下に響く。


教室からは教師の声しか聞こえてこない。


ちゃんと勉強しているのか、昼飯後でみんなウトウトしていて静かなのか、どちらかだろう。


俺は一旦職員室に顔を出した。
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