彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
おれは聞いたことのない名前に聞返す。


「うん。昨日からあたしコンビニでアルバイトを始めたの」


「そうなのか」


それは諒も初耳だったらしく、そう言って美奈を見た。


「うん。そこにね19歳の良子さんって人がいて、その人オカルトや都市伝説が大好きみたいで、初日から色々な話をきかせてくれたの」


「その中に彼女人形の話がでてきたのか?」


そう聞くと、美奈はうなづいた。


「正確には彼氏人形のほうだけどね。


ネット上でも都市伝説として有名だから、その話をもちかけてきたんだなって、最初は思ってたの。


でも、違った」


「違った?」


俺は眉間にシワを寄せながら耳を傾ける。


「そう。良子さんの周りで彼氏人形を購入した人がいて、その人たち全員がむごい死体姿で発見されたんだって」


美奈の言葉に俺は絶句してしまった。
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