彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆

6時限目の授業内容はほとんど頭に入ってこなかった。


元々成績がいい方ではない俺は、最近余計に授業から遅れをとっている。


それはわかっているのだけれど、どうしても薫子の事を思い出して考えてしまうのだ。


今日ショップがなくなっていたことも、それに追い打ちをかけていた。


噂が本当かどうかもわからない。


薫子が豹変した時、俺は一体どうしたらいいんだろう?


そう考え、薫子の細い体を思い出す。


途端にゾクリと体の芯が熱くなるのを感じる。


健康な男子なら仕方のないことだけれど、自分の命が危ないかもしれないという時に反応してしまう自分が情けなかった。


色々と考えているうちに6時限目の授業は終わり、ホームルームもあっという間に終わってしまった。
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