彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
家の中は薄暗かった。


まだ誰も帰ってきてないみたいだ。


俺は真っ直ぐ自室へ向かった。


ドアに手をかけて、少し迷ってからその手をひっこめた。


そして自分の部屋とは逆側に向かう。


2階にはベランダがあり、物干しになっている。


少し風が強いから洗濯物が飛ばされるかもしれない。


そう思い、ベランダを開けて外へ出る。


洗濯物を取り込んでいたその時だった。


後方でドアが閉まる音がした。


バンッという雑な音にビクッとして振り返る。


室内へと続いているドアは完全に閉められていた。
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