彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆
俺の名前は藤原燈里(フジワラ トウリ)。
松橋高校の3年生で、18歳だ。
もうすぐこの見慣れた校舎ともさよならすることになる。
クラスメイトたちはすでに大学進学や就職といった進路を見つけ、準備を始めていた。
俺は松橋高校から松橋大学へとエスカレーター式で行くものだと、ぼんやりと頭の中で考えている程度だった。
高校を卒業後の未来に大きな希望を抱いているクラスメイトたち。
でも、俺は違った。
一年前、彼女である大森結音が事故にあい、寝たきりになってしまってから俺の時間もそこで停止してしまっていた。
ここを卒業したとしても、俺の心は結音と共にこの高校に残るだろう。
結音が目を覚まし卒業を迎えたときこそ、俺の本当の卒業式だと思っている。
俺の名前は藤原燈里(フジワラ トウリ)。
松橋高校の3年生で、18歳だ。
もうすぐこの見慣れた校舎ともさよならすることになる。
クラスメイトたちはすでに大学進学や就職といった進路を見つけ、準備を始めていた。
俺は松橋高校から松橋大学へとエスカレーター式で行くものだと、ぼんやりと頭の中で考えている程度だった。
高校を卒業後の未来に大きな希望を抱いているクラスメイトたち。
でも、俺は違った。
一年前、彼女である大森結音が事故にあい、寝たきりになってしまってから俺の時間もそこで停止してしまっていた。
ここを卒業したとしても、俺の心は結音と共にこの高校に残るだろう。
結音が目を覚まし卒業を迎えたときこそ、俺の本当の卒業式だと思っている。