彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆

教室についてぼんやりと窓の外を見つめていると、諒が歩いてくるのが見えた。


その後ろには美奈。


美奈が諒の後ろ姿に気づき、声をかける。


諒が立ち止まり振り返る。


そして2人は肩を並べて歩いてくる。


俺はそれを確認してから教室を出た。


階段は西側と東側の2か所に設置されている。


でも、俺たちがいつも使うのは西側の階段。


下駄箱から近い位置にあるからだ。


俺は教室を出てすぐ西階段へと向かった。


歩いていると皮の向けた場所が下着にこすれてピリピリと痛む。


その痛みのお陰で止まりそうになる足を止めることなく、進めることができた。
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