彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
しかし俺は洗濯物をそのままにして一階へと下りた。


「薫子、どこにいるんだ?」


声をかけながらトイレ、ふろ、リビングを調べる。


どこにも薫子の姿はない。


両親の寝室も調べて、裏庭も確認した。


でも、どこにもいない。


俺は徐々に自分の呼吸が荒くなっていっていることに気が付いた。


嫌な予感が湧いてくる。


一度自室に戻り、すでにカラカラになった喉に残りの水を流し込む。


そして携帯電話と鍵を乱暴にズボンのポケットへとねじ込んだ。


薫子を探しに行かなければいけない。


俺はドタドタと足音を立てて階段を下りて、玄関に向った。


玄関に薫子の靴がない事を確認する。


やっぱり、薫子はいつの間にか家の外へ出てしまったのだ。
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