彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
諒は美奈の病院着の首元へ手を伸ばし、肩口が見えるように少しずらして見せた。
……凍りついた。
さっきまで熱いくらいだったのに、背中の汗が一瞬にして引いて行く。
「嘘……だろ……」
呟き、後ずさりをする。
そのまま壁が背中に当たり、俺はズルズルと力なく座りこんでしまった。
美奈の肩にはクッキリとした手形が残っていたのだ。
それは男性よりも小さく、子供よりも大きい。
丁度女性の手の平くらいの大きさ。
俺は自分の体に残っている薫子の手形を思い出していた。
丁度、あれとそっくりな状態だ。
「美奈はお前の人形に突き落とされたんだ」
諒がゆっくりと俺に近づいてくる。
俺は知らず知らず左右に首を振っていた。
……凍りついた。
さっきまで熱いくらいだったのに、背中の汗が一瞬にして引いて行く。
「嘘……だろ……」
呟き、後ずさりをする。
そのまま壁が背中に当たり、俺はズルズルと力なく座りこんでしまった。
美奈の肩にはクッキリとした手形が残っていたのだ。
それは男性よりも小さく、子供よりも大きい。
丁度女性の手の平くらいの大きさ。
俺は自分の体に残っている薫子の手形を思い出していた。
丁度、あれとそっくりな状態だ。
「美奈はお前の人形に突き落とされたんだ」
諒がゆっくりと俺に近づいてくる。
俺は知らず知らず左右に首を振っていた。