彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
俺は期待を抱いて画面をスクロールさせた。


そして、固まった。


目の前に映し出されていることが信じられない。


何度も目をこすって読み直した。


しかしその現実は消える事なく、俺に突き刺さってきた。


《山下陽子さんは人形停止の際、人形によって殺されました。
十分に注意して破壊してください》


その注意書きの横に山下陽子さんの顔写真が載せられている。


「うそ……だろ……」


俺は自室のある天井を見上げた。


その写真と薫子があまりにも似ていて、全身から汗が噴き出すのを感じていた。


美奈が教えてくれた噂話を思い出す。


『人形は元々生きていた人間なの』


『人形は大切な人のところへ帰って行くのよ』
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