彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
ただの喧嘩ならどれほどいいだろう。


俺はそっと自分の首に手を当てた。


今日は首に残った手形がバレないように、ハイネックを着てきた。


それが熱くてジワリと汗をかいている。


「喧嘩ならさっさと仲直りしろよ? 諒も燈里も悪い人間じゃないんだからさ」


男子生徒がそう言い、俺の肩をポンッと叩いた。


「あぁ。ありがとう」


俺は笑顔を浮かべてそう返事をしたのだった。
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