彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
「え……?」


「病院のあの子と、いつ別れるの?」


「それは……」


俺は言葉に詰まる。


でも、これはわかっていた事だった。


口先だけで別れると言っても、薫子には通じない。


本当に別れなければ薫子は納得しない。


「……明日、言ってくる」


俺は渋々そう言った。


「わかった。じゃぁ明日は記念日だね。邪魔者がいなくなった記念日」


そう言い、薫子は可愛く笑ってみせたのだった。
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