彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
完全に人形に踊らされている自分が滑稽に見えた。
購入者は俺なのに。
俺が金を出して買った私物に、俺は抵抗できずにいる。
ジタバタともがくこともできず、ただ頭の中で考えて考えて。
結局何も答えなんて見いだせずにいる。
何度も通った病院の入り口の前。
俺はここに薫子を連れてきたことを今さらながら後悔していた。
結音の存在を薫子に知らせるべきじゃなかったんだ。
「結音……ごめんな」
俺は小さく呟き、結音との最後を告げるべく一歩を踏み出したのだった。
購入者は俺なのに。
俺が金を出して買った私物に、俺は抵抗できずにいる。
ジタバタともがくこともできず、ただ頭の中で考えて考えて。
結局何も答えなんて見いだせずにいる。
何度も通った病院の入り口の前。
俺はここに薫子を連れてきたことを今さらながら後悔していた。
結音の存在を薫子に知らせるべきじゃなかったんだ。
「結音……ごめんな」
俺は小さく呟き、結音との最後を告げるべく一歩を踏み出したのだった。