彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
このまま目覚めないかもしれないと随分前に聞かされているのに、今さら検査結果が良かったからと言ってなんになるというのだろう。
俺は母親からの話に耳を傾けながらも、むなしい気持ちに襲われていた。
結音はいくら体の調子がよくても目覚めない。
目覚めなければ、意味がない。
「俺、今日は結音と別れに来たんです」
母親が次々と言葉を発する中、俺は言った。
「え?」
言葉を切り、笑顔のまま首をかしげる結音の母親。
俺の言葉が聞こえなかったようだ。
「結音と別れようと思います」
今度はハッキリと、大きな声でそう言った。
俺は母親からの話に耳を傾けながらも、むなしい気持ちに襲われていた。
結音はいくら体の調子がよくても目覚めない。
目覚めなければ、意味がない。
「俺、今日は結音と別れに来たんです」
母親が次々と言葉を発する中、俺は言った。
「え?」
言葉を切り、笑顔のまま首をかしげる結音の母親。
俺の言葉が聞こえなかったようだ。
「結音と別れようと思います」
今度はハッキリと、大きな声でそう言った。