彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
俺は何も言えず、諒を見た。


「俺は結音の事が好きだ。でもな、お前の事も親友だと思ってんだ。同じくらい大事なんだよ!」


「そうだよ燈里! あたしたち、恋愛感情があってもなくても、燈里の親友なんだよ。ほっとけないんだよ?」


美奈が泣きながら言う。


「諒……美奈……」


どうしようもない俺を、ここまで心配してくれている2人がいる。


それは素直に嬉しい事だった。


「ありがとう2人とも」


俺はそっと諒の手をどけた。


「でもきっと、また2人を巻き込む事になる。美奈が付き落とされたように、危険にさらすことになる」


「だからなんだよ」
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