彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
俺は話声の聞こえてくるリビングの前を通り過ぎ、玄関を出た。
「やっと邪魔者はいなくなったのね」
「少し黙っていろ」
思わずそう言い、薫子を睨みつける。
薫子は一瞬納得のいなかい表情を浮かべたが、機嫌がいいからかすぐに黙った。
そのまま真っ直ぐ公園へと向かう。
いつも使う公園。
数年前ミサという子が殺される事件があった公園。
「ここ、なんだか嫌」
公園に入った瞬間、薫子がそう言った。
「前もここに来たじゃないか」
「そうだけど……」
薫子は落着かない様子で周囲を見回す。
「やっと邪魔者はいなくなったのね」
「少し黙っていろ」
思わずそう言い、薫子を睨みつける。
薫子は一瞬納得のいなかい表情を浮かべたが、機嫌がいいからかすぐに黙った。
そのまま真っ直ぐ公園へと向かう。
いつも使う公園。
数年前ミサという子が殺される事件があった公園。
「ここ、なんだか嫌」
公園に入った瞬間、薫子がそう言った。
「前もここに来たじゃないか」
「そうだけど……」
薫子は落着かない様子で周囲を見回す。