彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆
俺たちは病院内にある小さなカフェに来ていた。
院内という事を忘れさせてくれるような、オシャレな雰囲気がある喫茶店だ。
俺と諒は一番奥の2人席に座った。
「山下陽子って、一体誰だよ」
諒がすぐにそう聞いてくる。
俺ははやる気持ちを抑えながら、ネットの検索で見つけた記事の事を諒に話して聞かせた。
「その。山下陽子って子の写真がネットに出ていて、薫子ソックリだったんだ」
「彼氏人形を止めた唯一の人か……」
「そう。薫子は生前山下陽子だった。そして山下陽子の意識が徐々に戻り始めているんだ」
俺の説明に諒は時々眉間にシワを寄せ、ため息をはいた。
呆れているのではない。
にわかには信じがたいこととして、なんとか受け入れようとしている。
俺たちは病院内にある小さなカフェに来ていた。
院内という事を忘れさせてくれるような、オシャレな雰囲気がある喫茶店だ。
俺と諒は一番奥の2人席に座った。
「山下陽子って、一体誰だよ」
諒がすぐにそう聞いてくる。
俺ははやる気持ちを抑えながら、ネットの検索で見つけた記事の事を諒に話して聞かせた。
「その。山下陽子って子の写真がネットに出ていて、薫子ソックリだったんだ」
「彼氏人形を止めた唯一の人か……」
「そう。薫子は生前山下陽子だった。そして山下陽子の意識が徐々に戻り始めているんだ」
俺の説明に諒は時々眉間にシワを寄せ、ため息をはいた。
呆れているのではない。
にわかには信じがたいこととして、なんとか受け入れようとしている。