彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
俺の言葉に秋匡さんはハッとした表情になり、そして「そうか」と、小さく言った。


そして次の瞬間には笑顔になり「これを元に彼女人形の記憶を作っておくよ」と、話を切り替えた。


「はい。お願いします」


俺は椅子から立ち上がり、頭を下げる。


「データにするには少し時間はかかるけれど、今日中には出来上がると思うよ。なんせ暇な店だからね」


そう言い、声を出して笑う。


「ありがとうございます。また薫子を連れてきます」


「あぁ。そうしてくれると助かるよ」


そして俺はショップを出たのだった。
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