彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
ハッと我に帰った時、俺は家の前までたどり着いていた。


途中からリアルに事故の場面を思い出してしまい、どうやって帰って来たのか覚えていない。


ハッハッと小さく呼吸を繰り返す。


今でも何度も夢に出てくるあの場面。


強く頭をふり、玄関を開ける。


「ただいま」


疲れ切った声でそう言い、玄関に入る。


途端に見慣れた靴が2足、そろえて置いてあることに気が付いた。


諒と美奈の靴だ。


途端にバタバタと廊下を走ってくる足音が聞こえて、視線をあげた。


「燈里おっそーい!」


「どこに行ってたんだよ」
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