彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆

待ち合わせは近くの公園だった。


ラーメンを食べてお腹がいっぱいの2人は、待ちくたびれたように木製のベンチに座っていた。


「待たせたな」


そんな光景を公園の入り口から見ていた俺は、小走りに2人のもとへ駆け寄った。


「もぉ~おっそいよぉ!」


と、頬を膨らませて文句を言う美奈。


諒も口を開きかけて……そのまま視線は俺の後ろへと向かい、言葉を失った。


俺の後ろには薫子がいる。


「結音……?」


諒が小さく呟く。


美奈も薫子の存在にそうやく気が付き、目をまるくしている。


「紹介する。彼女人形の薫子だよ」


2人の反応に満足しながら俺は薫子を紹介した。


薫子は一歩前へ出て「2人とも久しぶり」と、言った。
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