彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
「都市伝説じゃなかったら、一体なんなんだ?」


諒は未だに首を傾げている。


「都市伝説じゃないってことは、実際に存在するってことだよ」


俺は自信満々にそう言いきった。


諒はポカンと口を開けて、美奈は何度も瞬きをしている。


薫子を目の前にしてもまだ信じられない状態みたいだ。


でも、結音が目覚めたとしても、こんなに早く出歩く事ができるワケがない。


その事実がある手前、彼女人形の存在を認めるしかない。


そんな雰囲気だ。


「見て見ろよ薫子の目を」


俺がそう言うと、2人は身を乗り出すようにして薫子を見る。


薫子は少し頬を染め、ハズかしさでうつむかないように気を付けている。
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