2月14日


 私は何が起きたのか分からず呆然と立っていた。


 「よかったじゃん」


 後ろから声を掛けられ振り向くと、そこにいたのは友人の明菜。


 『聞いてた……?』

 「うん」


 いつの間にか私達の他に誰も居ない教室。

 彼女は慶太の前の席に座り、携帯をいじっている。





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