2月14日


 そんな事を考えていると、体を離した慶太に何かを握らされる。


 『何、』

 「いいから開けてみ?」


 袋を開けてみると中から出てきたのはクローバーのストラップ。


 『これ…』

 「買い物付き合ってくれただろ?そのお礼」

 『…可愛い』


 私があの日見てたストラップ…


 「それ、見てただろ?」

 『うん…ありがとう』


 プレゼントをくれた事はもちろん、見ててくれた事が嬉しかった。





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